三菱アウトランダーPHEVは高すぎるけど何年乗れる？バッテリー交換費用で後悔するぞ！

2025年5月17日

クルマ購入ガイド

「電気とガソリンのいいとこ取り」の代償は高い？アウトランダーPHEVの真実

あなたは今、数百万円もの大金を投じて三菱アウトランダーPHEVの購入を検討していませんか？

「環境に優しい」

「燃費が良い」

「災害時に電源として使える」

—そんな魅力的なキャッチコピーに引かれて、気づけば販売店のショールームでカタログを手に取っている自分がいるかもしれません。

三菱は三菱で本体価格が高く利幅の高い車種(アウトランダーPHEVとデリカD:5・トライトン)とデリカミニの販売が好調でここ最近は良い業績を出しているからなぁ… pic.twitter.com/hMmFmzLnqZ

— 鉄郎炭治郎 (@VOLTZ_VIBE) November 7, 2024

#アウトランダーPHEV #三菱自動車アウトランダーPHEVの中古車の価格高い。 pic.twitter.com/otqg4nnXdT

— 櫻内商事 (@r34rs2500) September 5, 2023

しかし、ちょっと待ってください。

「このクルマ、本当に10年以上乗れるの？」

「バッテリーが寿命を迎えたら、交換費用はいくらかかるの？」

「結局、総所有コストは従来のガソリン車より高くなるんじゃ…？」

そんな疑問や不安が頭をよぎりませんか？

今回は、アウトランダーPHEVの耐久性とバッテリー寿命の真実に迫り、あなたが後悔しない選択をするためのガイドをお届けします。この記事を読めば、「高額な買い物だからこそ知っておきたい」情報が手に入り、自信を持って購入の判断ができるでしょう。

エコカー減税だけじゃない！アウトランダーPHEVの「隠れた価値」と「見落とされがちなリスク」

アウトランダーPHEVの新車価格は400万円台後半から500万円台と、同クラスのガソリン車と比べて100万円以上高額です。この価格差に「高すぎる！」と感じるのは当然でしょう。

しかし、この車には多くの人が見過ごしている「隠れた価値」があります。

まず、PHEVならではの魅力を整理してみましょう。

電気走行とガソリン走行の二刀流: 短距離は電気で、長距離はガソリンで走れるため、充電インフラを気にせず遠出できる
災害時の非常用電源: 最大1500Wの外部給電機能で、停電時に家電製品を使用可能
四輪駆動による優れた走破性: 雪道や悪路でも安定した走行が可能
静粛性: 電気モード走行時の静かさは、ガソリン車にはない快適さを提供

一方で、多くの人が見落としがちなリスクもあります。

バッテリー寿命と交換費用: いずれ訪れるバッテリー交換は、数十万円のコストを伴う
複雑なシステムによる修理リスク: ガソリン車にはない電気系統の故障リスク
中古車としての価値: バッテリー状態によっては下取り価格が大きく変動する可能性

「でも、結局このクルマって何年乗れるの？」

この疑問に答えるため、実際のデータと専門家の見解を見ていきましょう。

驚きの事実！アウトランダーPHEVは10年以上乗れる？バッテリー寿命の真実

アウトランダーPHEVの耐久性について、気になるポイントを詳しく解説します。

「10年以上乗れる」は本当か？

結論から言えば、適切なメンテナンスを行えば10年以上の使用は十分可能です。実際に、2013年に発売された初代モデルを今も愛用しているオーナーは少なくありません。

ここで重要なのは、アウトランダーPHEVには2つの「心臓」があるということです。

ガソリンエンジン: 従来の内燃機関車と同等の耐久性
駆動用バッテリー: 使用方法により寿命が変わる

ガソリンエンジンについては、通常のガソリン車よりも負担が少ないため、むしろ長持ちする可能性があります。電気モードでの走行が多ければ、エンジンの稼働時間は少なくなり、摩耗も減るからです。

バッテリー寿命と保証

駆動用バッテリーの寿命は一般的に7年から10年程度とされています。三菱自動車は初度登録から8年または16万kmの保証を提供しており、この期間内にバッテリー容量が70％未満になった場合は無償交換が可能です。

ただし、実際のバッテリー寿命は使用状況によって大きく変わります。

充電習慣: 毎回100％まで充電するよりも、80％程度に抑えた方がバッテリーへの負担が少ない
急速充電の頻度: 急速充電を頻繁に行うとバッテリー劣化が早まる可能性がある
気候条件: 極端な高温や低温環境はバッテリーに負担をかける
走行パターン: 短距離走行の繰り返しよりも、適度な距離を定期的に走行する方が良い

これらの条件を適切に管理すれば、保証期間を超えても問題なく使用できる可能性は高いです。

実際の走行距離と耐久性

アウトランダーPHEVは、適切なメンテナンスを行えば15万kmから20万kmまで走行可能とされています。これは一般的なガソリン車と同等以上の数字です。

実際のオーナーの声を聞いてみると…

「7年目で12万km走行しましたが、バッテリー容量の低下はほとんど感じません」

「購入から6年経ちましたが、電費もほぼ新車時と変わらず、満足しています」

などの声が聞かれます。ただし、個人差があることも事実です。

「後悔」のもと？バッテリー交換費用の真実

アウトランダーPHEVを長く乗り続ける上で最も心配なのが、バッテリー交換費用ではないでしょうか。

バッテリー交換費用はいくらか？

現時点での駆動用バッテリーの交換費用は、約80万円～100万円と言われています。これは決して安い金額ではありません。ただし、以下の点に注目する必要があります。

技術進化によるコスト低下: 電気自動車市場の拡大に伴い、バッテリーコストは年々低下傾向にある
部分交換の可能性: 全交換ではなく、劣化したモジュールのみの交換で済む場合もある
保証期間の活用: 8年または16万kmの保証期間内であれば無償交換の可能性がある

さらに、バッテリー交換が必要になった際の選択肢も考慮すべきです。

純正バッテリーへの交換: 最も安心だが高額
リビルトバッテリーの利用: 新品より安価だが性能面での不安も
中古バッテリーへの交換: さらに安価だが品質にばらつきがある
車両の買い替え: バッテリー交換より新車購入が経済的な場合も

バッテリー劣化を遅らせるテクニック

バッテリー交換費用の負担を先送りするために、劣化を遅らせるテクニックをご紹介します。

適切な充電習慣:
- 満充電や完全放電を避ける（20％～80％の範囲で使用するのが理想的）
- 長期間使用しない場合は40％～60％程度の充電状態で保管
- 可能であれば急速充電よりも普通充電を優先
温度管理:
- 極端な高温環境での駐車を避ける（夏場は日陰を選ぶ）
- 極寒時は可能であればガレージ内に駐車
走行習慣:
- 電気走行とハイブリッド走行をバランスよく行う
- 極端な急加速や急減速を避ける

これらの習慣を身につけることで、バッテリー寿命を数年単位で延ばせる可能性があります。

意外と知らない！アウトランダーPHEVの維持費と経済性

アウトランダーPHEVを購入する際には、バッテリー交換費用だけでなく、総合的な維持費や経済性も検討する必要があります。

ガソリン車との維持費比較

アウトランダーPHEVとガソリン車の維持費を比較してみましょう。

アウトランダーPHEV:

燃料費: 電気走行が多ければ月々の燃料費は大幅に削減可能
定期点検: 通常のガソリン車より若干高め（電気系統のチェックが追加）
税金: エコカー減税の恩恵あり
保険料: 車両価格が高いため、車両保険は高め

ガソリン車:

燃料費: ガソリン価格の変動に左右される
定期点検: 標準的な費用
税金: 通常税率
保険料: 車両価格に応じた標準的な保険料

実は、毎日の通勤などで電気走行の割合が高い場合、燃料費の節約だけで月に1万円以上の差が出ることも珍しくありません。年間で12万円以上の節約になれば、10年で120万円。バッテリー交換費用を考慮しても、経済的にはプラスになる可能性があります。

意外な節約ポイント

アウトランダーPHEVには、あまり知られていない節約ポイントもあります。

ブレーキパッドの寿命延長: 回生ブレーキにより通常のブレーキの使用頻度が減り、パッドの寿命が延びる
電気料金プランの活用: 夜間の安い電気料金で充電することで、さらにコストダウン可能
V2H（Vehicle to Home）システムの活用: 電力需給ひっ迫時の節電や電気料金高騰時の自家発電に活用可能

特に、V2Hシステムを導入すれば、夜間の安い電気で充電し、昼間の高い電気料金時間帯に車から電気を供給するという「電気の安値買い・高値売り」が実現します。これにより、さらなる経済的メリットが生まれるのです。

アウトランダーPHEVのオーナーが語る「本音」と「後悔ポイント」

実際にアウトランダーPHEVを所有しているオーナーの声を集めてみました。購入を検討する際の参考にしてください。

満足している点

「災害時の安心感が何よりの価値。実際に台風で3日間停電した際、冷蔵庫と照明を車から給電して乗り切りました」（50代男性・所有歴5年）

「ガソリンスタンドに行く頻度が激減。通勤は完全に電気で済み、月に1回給油するかしないかです」（40代女性・所有歴3年）

「SUVの走破性と電気自動車の静かさを両立している点。雪道も安心して走れるし、長距離ドライブの疲労感も少ないです」（30代男性・所有歴2年）

後悔している点

「最初から維持費や燃費のメリットばかり考えて購入したが、実際は電気をあまり使わない乗り方だと元が取れない」（60代男性・所有歴4年）

「充電設備の整備にお金がかかった。マンション住まいだと充電環境の確保に苦労します」（40代男性・所有歴1年）

「冬場は電気の航続距離が大幅に減少する。カタログスペックと実際の使用感にギャップがあります」（50代女性・所有歴3年）

これらの声から分かるのは、ライフスタイルや住環境によって満足度が大きく変わるということ。特に充電環境の有無や、短距離移動が多いか長距離移動が多いかによって、メリットを感じる度合いが異なります。

あなたに最適な選択は？判断するための5つのチェックポイント

アウトランダーPHEVが自分に合っているかどうか、以下の5つのポイントでチェックしてみましょう。

充電環境は確保できるか？
- 自宅に普通充電設備を設置できるか
- マンション住まいの場合、管理組合の許可は得られるか
- 職場や頻繁に訪れる場所に充電スポットはあるか
日常の走行パターンはPHEVに適しているか？
- 日常の走行距離は電気航続距離（約60km）内に収まるか
- 長距離移動の頻度はどのくらいか
- 山道や悪路、雪道などの走行機会はあるか
維持費と燃料費の削減効果は十分か？
- 現在の燃料費はどのくらいか
- 電気代と燃料費を合わせた場合のコスト削減効果は期待できるか
- 税金面での優遇はどのくらいか
災害対策としての価値をどう評価するか？
- 停電時に外部給電機能を活用する具体的なプランはあるか
- 居住地域の災害リスクはどの程度か
- 家族構成や生活スタイルから考えて、電源確保の重要性は高いか
10年以上の長期保有を考えているか？
- 数年で乗り換える予定なら、初期投資を回収できるか
- バッテリー保証期間内で乗り換えるプランは立てられるか
- 長期保有の場合、バッテリー交換費用は許容できるか

これらのポイントをしっかり検討することで、「後悔しない選択」に近づけるでしょう。

意外な選択肢！アウトランダーPHEVを「賢く」購入する方法

もしアウトランダーPHEVを選ぶなら、以下の「賢い購入法」も検討してみてください。

新車よりもわずかに古い未使用車や展示車を狙う

ディーラーの展示車や登録済未使用車は、新車と比べて数十万円安く購入できることがあります。性能は新車同様で、保証もほぼ同等です。

3年落ちの良質な中古車がベストバイかも

実は、アウトランダーPHEVの中古車市場では、3年落ちの車両がお買い得とされています。理由は以下の通り。

初期の急激な価値下落が一段落している
バッテリー保証がまだ残っている（8年保証の半分程度）
大きな不具合が出る前に前オーナーが手放すケースが多い

この「3年落ち」の車両であれば、新車より100万円以上安く購入できることも多く、バッテリー寿命を考えても5年以上は安心して乗れる可能性が高いのです。

リースやサブスクリプションの活用

バッテリー交換のリスクを避けるなら、リースやサブスクリプションサービスの活用も一案です。契約期間を8年未満に設定すれば、バッテリー保証期間内で乗り換えられます。

アウトランダーPHEVが本当にあなたに合っているか、さらに検討を深めるためのステップをご紹介します。

試乗で実感する
- 電気走行の静かさや加速感を体験する
- 実際の電費や燃費をチェックする（ディーラーで過去の実績データを見せてもらうとよい）
- 積載性や乗り心地を確認する
オーナーズクラブや口コミをリサーチ
- SNSやブログでの実オーナーの評価をチェック
- オーナーズミーティングがあれば参加して生の声を聞く
- 特に長期保有しているオーナーの意見は貴重
総所有コストを計算する
- 購入価格、予想燃料費、税金、保険料、メンテナンス費用などを10年分試算
- 同クラスのガソリン車との比較表を作成
- バッテリー交換費用も考慮した「最悪のシナリオ」も検討
充電環境を整える
- 自宅充電設備の見積もりを取る
- 補助金や減税制度を調査する
- 日常生活圏内の充電スポットをマップアプリでチェック
最新情報をフォローする
- 次期モデルの情報をチェック（買い時を見極める）
- バッテリー技術の進化や価格動向をフォロー
- 競合モデルとの比較情報も集める