「これって失敗だったのかな…」
あなたも今、そんな思いでこの記事にたどり着いたのではないでしょうか?
憧れのSUV、クロストレック。カタログではアウトドアシーンでカッコよく決まり、様々な路面を難なく走破する姿に心惹かれたはず。しかし実際に手に入れてみると、思っていたのとは違う現実に直面しているかもしれません。
燃費は思ったより悪い。加速はもっさり。内装の質感はチープ。さらには想定外の故障トラブル…。
「高いお金を出して買ったのに、こんなはずじゃなかった」
この記事では、クロストレックオーナーが抱える「がっかりポイント」を徹底解説します。購入を検討している方は要注意。すでにオーナーの方には、その不満を解消するヒントも提供します。
安くて小さくて燃費の良いクロストレックもありかもしれないと思ったら
ストロングハイブリッドじゃない型だし、そもそも1番上のグレード車じゃないとアイサイトXの機能が一部対応してないとかこの安いと思ったら実際は高いがっかり商法辞めてくれよー🫠 pic.twitter.com/Ai2Jx9mnPy— 目高 (@medaka_subaru) March 27, 2025
クロストレックS:HEVの燃費すげーって感心してたけど、トヨタなら100万安くこの燃費のSUV買えるんだよな…。 pic.twitter.com/G7mRR8jcKM
— ASUS好きのZenBlog(ゼンブログ) (@ASUS_ZenBlog) February 6, 2025
■ クロストレックの魅力と現実のギャップ
クロストレックを選んだ理由は何でしょうか?おそらく以下のような魅力に惹かれたはずです。
- SUVらしい力強いデザイン
- 優れた走破性能
- スバルの安全技術「アイサイト」
- アウトドアでの活躍力
確かにこれらの魅力は健在です。しかし、実際に購入して長く付き合ってみると、カタログや試乗だけでは分からなかったデメリットが見えてくるものです。
特に初めてクロストレックを購入した方々からは、「こんなはずじゃなかった」という声が数多く聞かれます。それは一体なぜなのでしょうか?
■ クロストレックの5大がっかりポイント
1. 期待外れの燃費性能
クロストレックの最大の不満点として挙げられるのが「燃費」です。
カタログ値では「WLTCモード:16.0km/L」(1.6L車)と決して悪くない数字が掲載されていますが、実際のオーナーの声を聞くと、実燃費はこれを大きく下回るケースが多いようです。
特に市街地走行では10km/L前後という報告も珍しくありません。ハイブリッドモデルでも、期待したほどの燃費改善が感じられないというオーナーも少なくないのです。
「エコカー減税の恩恵を期待して購入したのに、思ったより給油頻度が高くてショック」 「同じクラスの他社SUVと比べても燃費が悪いと感じる」
このような声が多く聞かれます。コロコロと変わる道路状況、頻繁な発進停止がある日本の道路事情では、カタログ値との乖離が特に大きくなりがちです。
2. もっさり感が否めない加速性能
クロストレックのもう一つの不満点は「加速性能」です。
1.6L自然吸気エンジンを搭載する現行モデルは、最大出力115PS/6200rpmと同クラスのSUVと比較しても決して高いパワーとは言えません。重量が増加傾向にあるSUVでは、このパワー不足が如実に現れます。
「高速道路の合流時に不安を感じる」 「坂道での加速力不足を感じる」 「追い越し時のパワー不足が気になる」
特に複数人が乗車した状態や、荷物を積んだ状況ではその傾向が顕著になります。アウトドアでの活躍を期待して購入したオーナーにとって、この加速の鈍さは大きな誤算かもしれません。
e-BOXERと呼ばれるハイブリッドモデルでも、モーターアシストはあくまでも「アシスト」であり、革命的な加速性能の向上には繋がっていないというのが実情です。
3. 内装の質感とコストカット感
価格帯からすると妥当とも言えますが、内装の質感にがっかりしたというオーナーの声も多数聞かれます。
「プラスチック素材が多用されており、安っぽさを感じる」 「タッチパネルの反応が遅く、使いづらい」 「シートの質感や乗り心地が長時間のドライブには向いていない」
同価格帯の競合車種と比較すると、質感の差が目立つ部分があるのは否めません。特に上級グレードを購入したオーナーからは、「価格に見合った高級感がない」という声も。
また、最新モデルでは大型センターディスプレイを採用していますが、操作性に関する不満も少なくありません。物理ボタンが減り、多くの機能がタッチパネルに統合されたことで、走行中の操作がしづらくなったという意見もあります。
4. 予想外の故障トラブル
SNSやクルマ関連掲示板などでは、クロストレックの故障に関する報告も見受けられます。
「比較的新しい車なのに電装系のトラブルが発生した」 「CVT関連の不具合を経験した」 「アイサイトのカメラ調整が頻繁に必要になる」
スバル車全般に言えることかもしれませんが、電子制御系の不具合を報告するケースが少なくありません。特にメーカーのリコール対象とならない小さな不具合が積み重なると、オーナーのストレスとなります。
また、部品交換が必要になった際の価格や納期に関する不満も。特に現在の部品不足の状況下では、修理に時間がかかるケースも報告されています。
5. 狭い室内空間と使い勝手
SUVに期待する「広さ」という点でもがっかりポイントがあります。
「後部座席の足元が狭く、大人が長時間座るには窮屈」 「荷室の形状が使いづらい」 「開口部が狭く、大きな荷物の出し入れに苦労する」
見た目のサイズ感と比較すると、実際の室内空間や荷室の使い勝手に物足りなさを感じるオーナーは少なくありません。特にファミリーユースで後部座席を頻繁に使用する場合、この狭さは大きなデメリットになり得ます。
また、後方視界の悪さを指摘する声もあります。クーペライクなスタイリングを採用した現行モデルは、確かにスタイリッシュですが、その代償として後方視界が犠牲になっていると感じるドライバーも多いようです。
■ 他のSUVと比較して見えてくるクロストレックの立ち位置
クロストレックのがっかりポイントをより明確にするため、同クラスの競合車種と比較してみましょう。
トヨタ RAV4との比較
RAV4は、クロストレックよりワンサイズ大きめのSUVですが、価格帯が近いため比較対象となることも。
- エンジン性能: RAV4は2.0L以上の排気量を持つエンジンラインナップで、パワフルな走りを実現。クロストレックの1.6Lでは力不足感が否めません。
- 室内空間: RAV4は後部座席の広さや荷室容量でクロストレックを大きく上回ります。
- 燃費性能: ハイブリッドモデルのRAV4は、実燃費でもクロストレックを上回るケースが多い。
ホンダ ヴェゼルとの比較
ヴェゼルはクロストレックとサイズ感が近く、直接的な競合車種です。
- 内装の質感: ヴェゼルは内装デザインと質感でクロストレックを上回るという評価が多い。
- 燃費性能: ハイブリッドシステムの完成度では、ヴェゼルが一日の長があると言えます。
- 走破性: 悪路走破性ではクロストレックが優位に立ちますが、一般道では差がほとんど感じられません。
マツダ CX-30との比較
デザイン重視のCX-30もクロストレックと競合します。
- デザイン性: 内外装ともにCX-30のデザイン性と質感はクロストレックを上回ると評価されることが多い。
- 走行性能: CX-30のSKYACTIVエンジンの方が、レスポンスが良いという意見が多数。
- 価格: 装備や質感を考慮すると、CX-30の方がコストパフォーマンスが高いと感じるオーナーも。
こうして比較してみると、クロストレックの「中途半端さ」が浮き彫りになります。オフロード性能を謳いながらも、日常使いでの快適性や経済性では競合車種に一歩譲る部分があるのです。
■ でも待って!クロストレックの隠れた魅力も
ここまで「がっかりポイント」を中心に見てきましたが、クロストレックには他の車種にはない独自の魅力も確かに存在します。
優れた悪路走破性
クロストレックの最大の特長は、その走破性にあります。標準装備の「X-MODE」は、雪道や砂利道などの滑りやすい路面での走行をサポート。また、220mmという最低地上高は同クラスでもトップレベルで、ちょっとした悪路なら難なく走破できます。
アウトドア好きのオーナーからは、「林道や砂浜でも安心して走行できる」「雪道での安定感は素晴らしい」といった高評価の声も多く聞かれます。
信頼性の高い安全装備
スバルの「アイサイト」は、業界でも高い評価を得ている先進安全技術です。衝突回避支援や全車速追従クルーズコントロールなど、高速道路での運転負荷を大幅に軽減してくれます。
実際に「アイサイトのおかげで長距離ドライブが楽になった」「事故を未然に防いでくれた経験がある」という声も少なくありません。
個性的なデザインと存在感
都会的なSUVが多い中、クロストレックはより冒険的でアウトドア志向のデザインを採用しています。この個性的なスタイリングが気に入って購入したというオーナーも多いのです。
「街中で他のSUVに埋もれない存在感がある」「SUVらしい力強さとスポーティさを両立している」という評価も。
高い中古車価値の維持率
スバル車全般に言えることですが、クロストレックは比較的高い中古車価値を維持する傾向があります。特にアウトドア志向の強いユーザーからの根強い人気があり、下取り時や売却時に有利になることも。
■ クロストレックオーナーが後悔しないための3つの対策
すでにクロストレックを所有している方、これから購入を検討している方に向けて、「がっかり」を「満足」に変えるためのヒントをご紹介します。
1. 燃費向上のためのドライビングテクニック
クロストレックの燃費に不満を感じているなら、以下のテクニックを試してみましょう。
- アクセルワークの改善: 急加速・急減速を避け、なだらかな加速を心がける
- アイドリングストップの活用: 信号待ちなどでのエンジン停止を積極的に活用
- タイヤ空気圧の適正化: 適切な空気圧を維持することで転がり抵抗を減らす
- 不要な荷物を減らす: 常時積んでいる不要な荷物を減らし、車両重量を軽減
これらの工夫で、1〜2km/Lの燃費向上が期待できます。
2. 内装の質感アップのためのカスタマイズ
内装の質感に不満があるなら、以下のカスタマイズを検討してみましょう。
- シートカバーの交換: 高品質なシートカバーで座り心地と見た目を改善
- インテリアパネルの貼り替え: 木目調や炭素繊維調のパネルで高級感をアップ
- ステアリングカバーの装着: 握り心地の良いステアリングカバーで運転の快適性向上
- フロアマットのグレードアップ: 高品質なフロアマットで足元の質感を改善
比較的低予算で実施できるこれらのカスタマイズで、室内の印象は大きく変わります。
3. 定期的なメンテナンスで故障リスクを低減
故障トラブルを防ぐためには、メーカー推奨以上の丁寧なメンテナンスが効果的です。
- オイル交換の頻度を上げる: メーカー推奨は15,000kmごとですが、7,500kmごとに行うことでエンジン保護効果が高まります
- CVTフルードの早期交換: 100,000km以前の交換で、CVTの寿命延長が期待できます
- 電装系の定期点検: バッテリー端子の清掃や配線チェックで電装トラブルを未然に防止
- アイサイトカメラの定期確認: カメラの位置ズレやレンズの汚れを定期的にチェック
これらの対策は、長期的に見ると修理費用の削減にもつながります。
■ クロストレックはこんな人にはオススメできない
ここまでの内容を踏まえ、クロストレックが向いていない可能性が高いユーザー像をまとめてみましょう。
- 燃費重視の方: 実燃費にこだわるなら、ハイブリッドシステムの完成度が高い他メーカーのSUVや、小型車の方が満足度は高いでしょう。
- 加速性能を求める方: スポーティな走りを期待するなら、よりパワフルなエンジンを搭載した車種を検討すべきです。
- 室内の広さを重視する方: 家族での使用や後部座席の使用頻度が高い場合、より室内空間の広いSUVが適しています。
- 内装の質感にこだわる方: 同価格帯でより質感の高い内装を求めるなら、マツダやヨーロッパ車を検討した方が良いでしょう。
- 市街地中心の使用が多い方: オフロード性能や走破性を活かす機会が少ないなら、よりコンパクトで取り回しの良い車種が適しています。
■ クロストレックが本当に合うのはこんな人
逆に、クロストレックが非常にマッチするユーザー像も明確です。
- アウトドア活動を頻繁に行う方: キャンプや釣り、スキーなどのアウトドア活動を楽しむ方には、その走破性が大きな武器になります。
- 積雪地域にお住まいの方: 雪道に強いSUVを求める方には、X-MODEと優れた四輪駆動システムが役立ちます。
- 安全性能を最重視する方: アイサイトの性能に魅力を感じる方には、クロストレックは良い選択肢です。
- 個性的なデザインを好む方: 他のSUVに埋もれない独自のスタイリングを求める方にはぴったり。
- 長期保有を計画している方: 高い信頼性と中古車価値の維持率を考えると、長く乗り続ける予定の方には適しています。
■ クロストレック購入を検討中の方へのアドバイス
現在クロストレックの購入を検討中の方には、以下のステップをおすすめします。
1. 徹底的な試乗体験を
短時間の試乗ではなく、可能であれば1日試乗などを利用して、実際の使用環境に近い形で試乗することをおすすめします。特に以下のポイントをチェックしましょう。
- 市街地と高速道路の両方での運転感覚
- 加速時のフィーリング
- 後部座席の居住性
- 荷室の使い勝手
- 内装の操作性と質感
2. 他車種との比較試乗を必ず行う
クロストレックだけでなく、競合する以下の車種も必ず試乗してみましょう。
- ホンダ・ヴェゼル
- トヨタ・カローラクロス
- マツダ・CX-30
- 日産・キックス
これらの車種と比較することで、クロストレックの特徴がより明確になります。
3. 実オーナーの声を聞く
ディーラーやメーカーの情報だけでなく、実際にクロストレックを所有しているオーナーの声を参考にすることが大切です。
- SNSでの車種別オーナーズクラブ
- 自動車関連掲示板の口コミ情報
- YouTubeでの実走行レビュー動画
特に長期オーナーの意見は、耐久性や維持費の面で参考になります。
4. 自分の使用環境を正直に見つめ直す
カタログや広告に影響されすぎず、自分の実際の使用環境を正直に見つめ直しましょう。
- 本当にオフロード性能が必要か?
- 燃費の悪化をどこまで許容できるか?
- 室内空間の狭さは日常使用で問題にならないか?
理想の使用シーンではなく、現実の使用頻度の高いシーンで満足できる車選びが重要です。
■ もし既にクロストレックを購入してしまった方へ
「既にクロストレックを購入してしまったけれど、ちょっと後悔している…」そんな方には、以下のアドバイスが役立つかもしれません。
1. クロストレックの強みを最大限に活かす使い方を
クロストレックの強みである走破性を活かすため、これまで躊躇していたアウトドア活動に挑戦してみるのはいかがでしょうか。林道ドライブ、キャンプ、スキー旅行など、四駆の性能を実感できるシーンを意識的に作ることで、車への愛着も増すはずです。
2. カスタマイズで弱点をカバー
前述したような内装のカスタマイズに加え、以下のようなカスタマイズも検討してみましょう。
- ボディ剛性アップパーツの装着でハンドリング向上
- マフラー交換でサウンドと排気効率の改善
- ECUチューニングでエンジン特性の改善
適切なカスタマイズにより、標準状態での不満点を大きく改善できる可能性があります。
3. 売却や乗り換えのタイミングを知る
どうしても満足できない場合は、賢い売却や乗り換えも選択肢の一つです。クロストレックの中古車価値が比較的高いのは前述の通り。特に以下のタイミングは売却に有利です。
- モデルチェンジの直前(次期モデルの発表後、実車が出る前)
- 冬季前(四駆需要が高まる時期)
- 3年以内の低走行車(車検前の需要が高い)
■ 最後に:正しい選択のために行動しよう
クロストレックは、確かに万人に合う車ではありません。しかし、その特性を理解し、自分のライフスタイルに合っているかを冷静に判断することで、「後悔」を避けることは十分可能です。
これから購入を検討している方は、ぜひこの記事で挙げた「がっかりポイント」を念頭に置き、徹底的な試乗と比較検討を行ってください。憧れや見た目だけで選ぶのではなく、実用性と自分の使用環境を最優先に考えることが大切です。
既にオーナーの方も、クロストレックの強みを活かす使い方や、弱点を補うカスタマイズを検討してみてください。どんな車にも一長一短があるもの。「こんなはずじゃなかった」と後悔するよりも、「こんな楽しみ方があったのか」と新たな発見をすることで、愛車との関係はさらに深まるはずです。
最後に、車選びに絶対的な正解はありません。あなたのライフスタイルや価値観に合った「あなただけの正解」を見つけるために、ぜひ行動を起こしてみてください。試乗に行くもよし、オーナーズクラブに参加するもよし、カスタマイズを検討するもよし。この記事があなたの「後悔しない車選び」の一助となれば幸いです。
あなたにとって本当に満足できる一台と出会えますように!