みなさんは「スバル・インプレッサ」と聞くと、どんな人が運転しているイメージが浮かびますか?
テレビや漫画、インターネットの情報から「インプレッサ=車好きのメガネのおじさんが乗っている車」というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
今回は、そんなインプレッサのイメージについて初心者の方にもわかりやすく解説していきたいと思います。
『インプレッサ (WRX)に乗ってる人』
←ネタ化イメージ
実際はこんなおじさん多い→
(メガネ率は高い) pic.twitter.com/NYrZjiPB7I— さとみつばさ@乗り物生き物大好き (@TsubasaSatomi) June 24, 2021
スバリストってクチヤァって喋るキモイ人って印象が強いと思うんだけど、今日あったインプレッサに乗ってる人は後部座席のあらゆる所に使用済みのコンドームが落ちてる人で住む世界が違うマジモンの〝イケイケ陽キャ〟っているんだなぁって思った。 pic.twitter.com/3jylKmdoq1
— ゥ (@U_Tam_star) June 5, 2021
黒いヴェルファイアアルファードに乗ってる人は女子供を殴ってるし、青いインプレッサに乗ってる人はオタクだし、プリウスに乗ってる人は上級国民というインターネッツにおける偏見
— 真中 (@dj_nicomaki) August 24, 2020
インプレッサって、どんな車?
まず最初に、インプレッサとはどんな車なのか、簡単に説明しましょう。インプレッサはスバルという日本の自動車メーカーが作っている車です。1992年に発売され、30年以上の歴史を持つロングセラー車種です。特に「水平対向エンジン」と「シンメトリカルAWD(全輪駆動)」という独特の技術を使っていることで知られています。
インプレッサには、普通の家族向けモデルから、WRXやSTIという速くてかっこいいスポーツモデルまであります。特にラリー競技(悪路を高速で走るレース)での活躍で有名になり、青いボディに金色のホイールという組み合わせは、車に詳しくない人でも見たことがあるかもしれません。
「車好きのメガネおじさん」というイメージはどこから?
では、なぜインプレッサに「車好きのメガネおじさん」というイメージがついたのでしょうか?これにはいくつかの理由があります。
1. マニアックな技術へのこだわり
スバルは「水平対向エンジン」という特殊なエンジンにこだわり続けています。このエンジンは低重心で走行安定性が高いなどの利点がありますが、一般的には珍しい技術です。こうした独特の技術へのこだわりが、「詳しい人だけがわかる良さ」として、車の知識が豊富な「おじさん」層に支持されました。
2. 実用性重視のデザイン
特に過去のインプレッサは、見た目よりも機能性を重視したデザインでした。派手さや流行を追うよりも、実用的で堅実なデザインは、若者よりも落ち着いた大人の男性に好まれる傾向がありました。
3. ラリーとの関わり
インプレッサはラリー競技で輝かしい成績を残してきました。1990年代から2000年代にかけてのラリー黄金期に青春時代を過ごした「おじさん」世代には、特別な思い入れがある車種なのです。
4. 「スバリスト」の存在
スバル車を愛する熱心なファンは「スバリスト」と呼ばれ、独特のコミュニティを形成しています。このファン層には、車の技術や性能に詳しい中高年の男性が多く、メガネをかけている人も少なくありません。彼らの存在が「車好きのメガネおじさん」というイメージを強化したといえるでしょう。
実際のインプレッサユーザーはどんな人?
しかし、実際のインプレッサのユーザー層は、「車好きのメガネおじさん」だけではありません。むしろ、とても幅広い層に支持されている車なのです。
幅広い年齢層と性別
実際には、インプレッサは若い男性ドライバーにも人気があります。特にWRXやSTIなどの高性能モデルは、スポーティな走りを楽しみたい若者から支持を得ています。また、女性ドライバーも多く、その理由は安全性と使いやすさにあります。
家族持ちの実用派
インプレッサは、コンパクトながらも室内空間が広く、全輪駆動で雪道も安心という実用性から、家族を持つドライバーにとって理想的な選択肢となっています。特に、子どもの安全を第一に考える親たちからの信頼は厚いです。
安全を重視する人々
インプレッサには「アイサイト」という先進的な安全運転支援システムが搭載されています。この技術は自動ブレーキやレーンキープアシストなど、事故を未然に防ぐ機能を持っており、安全を重視するドライバーにとって大きな魅力です。特に、運転に不安を感じる初心者や女性ドライバーからの支持を得ています。
アウトドア愛好家
全輪駆動システムと高い走破性を持つインプレッサは、アウトドア活動を楽しむ人々にも人気です。キャンプ場や山道などの不整地でも安心して走れるため、自然を愛する人にとって頼りになるパートナーとなっています。
インプレッサに対するイメージの変化
実は、インプレッサのイメージは時代とともに変化しています。
デザインの進化
かつては「機能は良いけれど見た目はダサい」と言われることもあったインプレッサですが、最新モデルではデザインが大幅に改良されました。スタイリッシュでモダンな外観は、若い世代からも注目を集めています。
環境への配慮
最近のモデルでは、燃費性能の向上やハイブリッドモデルの登場など、環境に配慮した技術も取り入れられています。これにより、環境意識の高い現代のドライバーにもアピールしています。
ファミリーカーとしての評価向上
安全性能の高さと実用性から、「ファミリーカーとして優秀」という評価が定着しつつあります。これにより、「車好きのおじさん」だけではなく、家族を持つ普通の人々にも選ばれる車になっています。
「車好きのメガネおじさん」イメージの中にある真実
「車好きのメガネおじさん」というイメージには、実は大切な真実が隠されています。それは「知る人ぞ知る良さがある車」ということです。
マニアックだからこそわかる良さ
インプレッサの水平対向エンジンや全輪駆動システムは、一般的なユーザーにはわかりにくい部分かもしれません。しかし、これらの技術がもたらす「走りの安定感」や「コーナリングの気持ちよさ」は、実際に乗ってみないとわからない魅力です。
長く乗り続けたくなる信頼性
スバルの車は壊れにくく、長く乗り続けられることで知られています。そのため、一度インプレッサに乗ると、次もスバル車を選ぶという「リピーター」が多いのです。これは、「おじさん」世代が重視する「長期的な価値」という点で、インプレッサが優れていることを示しています。
機能性と実用性の両立
見た目や流行よりも「本当に役立つ機能」を重視する姿勢は、確かに若者よりも落ち着いた大人の価値観に近いかもしれません。しかし、その結果として生まれた使いやすさや信頼性は、すべてのドライバーにとって価値のあるものです。
インプレッサを選ぶということ
インプレッサを選ぶということは、どういう意味を持つのでしょうか?
「わかる人にはわかる」選択
インプレッサを選ぶのは、「目立ちたい」というよりも「本当の価値を知っている」という自信の表れかもしれません。見た目の派手さや流行よりも、本質的な良さを見極める目を持っているということです。
実用的で賢い選択
安全性、信頼性、実用性を重視する賢い選択といえます。特に家族を持つ人や、車を長く大切に使いたい人にとっては、理にかなった判断といえるでしょう。
個性的な選択
主流のトヨタやホンダではなく、独自の道を歩むスバルを選ぶことには、ある種の個性や主張があります。「みんなと同じでなくてもいい」という考え方の表れかもしれません。
これからインプレッサに乗りたいと思っている方へ
「車好きのメガネおじさん」というイメージにとらわれず、実際にインプレッサに触れてみることをおすすめします。
試乗してみよう
インプレッサの良さは、実際に運転してみないとわかりません。特に雨の日や雪の日、カーブの多い道での安定感は、言葉では伝えきれない魅力です。ぜひディーラーで試乗してみてください。
実際のオーナーの声を聞いてみよう
インターネット上には、実際にインプレッサに乗っている人の声がたくさん集まっています。「スバリスト」と呼ばれるファンは、自分の車への愛情を熱心に語ってくれるはずです。
自分にとっての価値を考えよう
車選びで大切なのは、他人のイメージではなく、自分にとって何が大切かということです。安全性、走行性能、環境性能、コスト…自分の優先順位に合った車を選びましょう。
まとめ。「車好きのメガネおじさん」を超えて
確かに、インプレッサには「車好きのメガネおじさん」というイメージがあります。しかし、それは単なるステレオタイプではなく、この車の持つ本質的な価値を反映したものでもあります。技術へのこだわり、実用性の重視、長期的な信頼性…これらは、経験豊かな「おじさん」世代が見抜いた価値なのかもしれません。
しかし今日のインプレッサは、そのイメージを超え、幅広い人々に選ばれる車へと進化しています。若者も、女性も、家族持ちも、それぞれの理由でインプレッサを選んでいます。
車は単なる移動手段ではなく、自分の価値観や生き方を表現するものでもあります。インプレッサを選ぶあなたは、流行や見た目よりも本質を見る目を持ち、実用性と信頼性を大切にする、賢明な人なのでしょう。
メガネをかけているかどうかは関係ありません。車好きかどうかも、年齢も性別も関係ありません。あなた自身がインプレッサの良さを理解し、楽しむことができれば、それがインプレッサにとっての「理想的なオーナー」なのです。
次にあなたがインプレッサを見かけたら、単に「車好きのメガネおじさんの車」と思うのではなく、その車を選んだ人の価値観や判断力に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。そして、もしかしたらあなた自身も、いつか「インプレッサ乗り」になる日が来るかもしれませんね。